@goandoです。
先日フランスの南部のモンペリエという都市に、GUILDメンバーの岩谷くんと2人でインスタレーションの設営に行ってきました。
モンペリエというのはパリから列車で約4時間ほどの距離にあり、2月25日から約3週間に渡って開催されるFESTIVAL TROPISMEという芸術祭に「The Giant Map」というインスタレーションを展示する機会をいただきました。
The Giant Mapとは
The Giant Mapというのは、2014年にGoogleが主催したGoogle DevArtというメディアアートのコンペティション向けに、GUILDメンバーのfladdictと岩谷くんが製作した作品です。
私は実際The Giant Mapの製作には関わっていないのですが、DevArtへの出品にはコンセプトムービーの提出が必須だった為、GUILDの映像製作担当の私がムービーの製作を担当しました。
こちらが提出用のThe Giant Mapのコンセプトムービー。(fladdictの強い要望により怪獣映画テイストに仕上がりました)
優勝は惜しくも逃したものの、数多くの出展作品からファイナリスト4作品に選出されました。The Giant Mapについて詳しくはぜひfladdictのブログで。
またDevArtの終了からしばらく後にパリのLa Gaite lyriqueという美術館からオファーをいただき、 昨年10月から 約3ヶ月に渡ってThe Giant Mapを展示させてもらう事が出来ました。
モンペリエへ移設
更に幸運な事にLa Gaite lyriqueの関係者の推薦により、南フランスはモンペリエで開催されるFESTIVAL TROPISMEにThe Giant Mapを展示するオファーをもらいました。La Gaite lyriqueでの設営はfladdictと岩谷くんがパリに一週間滞在して行ったのですが、今回はfladdictが参加出来なかった為、私と岩谷くんの2人で行ってきました。
海外での設営の機会はなかなか少ないので、設営の作業等を映像に収めようと撮影機材を持参で行ってきました。
以下、ムービーのダイジェストです。
モンペリエ中心部にある、ペイルー公園の給水塔。
給水塔から伸びる19世紀の水道橋
サン・ピエール大聖堂を臨んだ路地。モンペリエの街並みは19世紀の姿を多く残しています。
FESTIVAL TROPISMEの会場となるLA PANACEE。
LA PANACEE併設のカフェ。定休日で閑散としています。
The Giant Mapの設営手順書。設営には事前にメールで手順の情報交換を行いました。
The Giant Mapの設営スペース。天井にプロジェクターを吊る為のレールを設置します。
プロジェクターを吊る作業。
スタッフ側の作業を待つ傍ら、センサー類の配線を今回のインスタレーションに合わせてカスタマイズします。電子工作する私。
床センサーの動作テスト。
プロジェクターの設置に問題が勃発し、スタッフと協議する私と岩谷くん。
トラブルを乗り越えプロジェクターの投影が出来たので、調整作業に明け暮れる岩谷くん。
床にクッションを敷き詰める女性スタッフ。
クッションの上にプロジェクター投影のスクリーンを敷く。
スクリーンのエッジ処理。
無事にスクリーンに映像が投影でき、安堵する一堂。
チューニングに余念がない岩谷くん。
Mapをグリッドモードでチューニングを行う。
The Giant Mapで遊びに来た他の展示の人その1。
The Giant Mapで遊びに来た他の展示の人その2。
設営最終日に突如現れたイベント関係者のお嬢さん。 (とお母さん)
今回、イベント開催まで滞在する事が出来なかったので、The Giant Mapで子供が遊んでいる風景を撮影できる可能性が非常に低かったのですが、奇跡的に最終日にモデルが現れ心ゆくまで遊んでもらいました。
ヨーロッパを焦土にする女の子。
とにかく壊しまくる。
最初は怪訝だったものの、最後には帰ろうとする母親を引き止めるほどにThe Giant Mapを楽しんでくれました。
その後、FESTIVAL TROPISMEは無事に開催され連日多くの方が来場され、中でもThe Giant Mapは子供に大人気の展示となっているようです。
今後も多くの方にThe Giant Mapを体験してもらいたいと考えていますので、もし日本国内で展示のご要望がありましたら、contact@theguild.jpまでお気軽にお声掛け下さい。